雑談

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d駄文
座談
「それを、信じろと言うんですカ?」 ジャックはそれこそ文字通り信じられなさそうな表情で問う。 「信じて欲しい」 「亜季ちゃん、先輩の言うこと、多分本当だよ」 「何を根拠にそんなこと言うのよ?」 信じられない、といった声質で亜季は尋ねる。 「史記先輩の話、覚えている?」 亜季はしばらく考え込み『あ!』と小さな叫びをあげた。 総司は頷きながら語りだす。 「本当の事言うと、僕達、昨日からその時間を……二月十三日を繰り返しているんです……先輩の記憶の話は、瀬川さんが時間のループの中で聞いたそうです」 史記は深刻な表情で、 「……そう。なら、君達が言っていることは確かに事実だね。それを知っているということは、確かに君達は時間を繰り返しているようだね」 沈痛な表情で告げる。 「この話が信用出来るんですか?先輩の話は他の人から聞いたのかもしれませんよ?」 亜季の確認するよう問いに、史記は、 「体験済みだからね。パターンは違うけど、多分妖精の仕業。それにさっきも言ったけど、この話は私の記憶では間違い無く誰にも喋っていない。誰にも喋っていないのをどうやって知る事が出来るの?でも君達が時間を繰り返しているのなら、その繰り返された時間の中で私自身が喋った可能性は考えられる」 早口で捲し立てる。 「時間の停滞を体感していない私が、君達の体験を信用するというのは君達にとって信じられない出来事だろうけど……記憶をなくした私は、藁にも縋る溺れる者なのよ」 彼女は自虐的に微笑み、そして、 「……君達には、私と同じような体験はして欲しくない……」 苦しげにうめく。 それを見て。 三人の顔が形容し難いものになる。 対称的に亜季は無表情だ。 「もういいのか?」 すると、本棚の向こうから五人が見知った顔が表れる。 手にはテープレコーダーが握り締められている。 「ええ。ご苦労さん」 亜季は淳司に背を向けたまま礼を言う。 双眸は史記に向けられている。 史記はうろたえ気味に問う。

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