雑談

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座談
しかし、歩き方は少々ギクシャクしている。 「はぁ〜……家に戻ってもやることって限られているんだよね」 総司は未練がましくまだぶつくさ呟いている。 だが台詞は未練がましいものなのに、どうして口調はからっ、としているのか。 「俺も帰るか……黒さんはどうします?」 淳司は鞄を背負い、史記に尋ねる。 「私はまだ、調べる事があるから。悪いね」 しかし、先程の事を引き摺っている様子は彼女にはなく、笑みさえ浮かべている。 「……そうっすか……それじゃあ」 それでも淳司はまだ心配そうに史記を見つめつつ部室をあとにした。 そして、翔子も、 「史記先輩、今日は私もこれで」 部室を後にしようとする。戸を閉じようとしたその時、 「翔子ちゃん」 名が呼ばれる。 「告白は、早めにした方がいいよ。総司君は翔子ちゃんの想いには気付いてくれないだろうし、時間は永遠じゃないらね」 こちらを見て、史記は頬杖を突きながらにっこり微笑んでいる。 「告白しても後悔するかもしれないけど……告白出来ずに後悔することだけは、しないようにね」 笑みはそのままなのに、憂いが含まれたような声。 「はい。ご忠告、ありがとうございます」 翔子は素直に礼を言って戸を閉じた。 「今年のバレンタイン、頑張ってね」 史記の軽やかな声が部室に響いた。

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