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| d駄文 |
座談
淳司は満足そうに頷いているが、動きに不自然な所が見受けられる。
「でも……遠い昔に……置き忘れてきたものがあるような気がする……それが何なのか、もう思い出せない……いや、記憶を奪われたって言った方が適切か。致命的なまでに、遠いどこかに置き忘れてきちゃった……」
雨が降り出したのか、ぽつりぽつりと雨音が大きくなってきた。窓から雨が入ってくるが、それすらもこの沈黙を破ってはくれない。
五人の動きは、文字通り凍りついたように見える。
それを救ったのは、
キーン、コーン、カーン、コーン
間が抜けたような、平穏なベルの音。
「あ、もう、こんな時間なんだ!」
翔子は努めて明るい声を出した。
「さて、私は帰るか」
亜季は本を鞄に入れて、
「じゃ、お疲れさん」
それを持ち、ひらひらと片手を振り部室の戸を開けて出て行った。
「ボクもマイホームに行くネ!」
扇子で自分の頭を軽く叩き、ジャックはおどけたふうに歩き出す。
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